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その2 第八話 ご案内点数

ผู้เขียน: 彼方
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-10-06 11:00:00

17.

第八話 ご案内点数

 この日は涼子も明日学校が休みなので遅くまで店を手伝ってて遅番の時間帯になっても卓に座っていた。

 時刻は23時半。遅番の時間帯の常連客が多く来店する時間だ。ここから始発の時間くらいまでが遅番客の遊ぶ時間である。

「いらっしゃいませ!」

 店長が声をかける。青澤の来店だ。

「おう、店長。今日は嬢ちゃんが遅番やってんのか。ミズサキはどうした」

「ミズサキもいますよ。キッチンでまかないを作ってる所です。換気扇がうるさいから聞こえてないのかな。それより、ちょうどさっき始まった卓があるんだけど……涼子ー。そこ行けそうかー?」

「え? うーんとね…… えへへ…」

 5分前に始まったばかりではあるが涼子は今まさに清一色赤の12000に放銃した瞬間だった。

「おまえというやつは……来客に気付いたら無理な牌は切るなとあれほど言ったのに……」

「何よー! 仕方ないじゃん、ピンフテンパイしてたんだもん。この局で原点に戻ってみせるからちょっと待っててよ」

 涼子は今から親番だ。親満をアガれれば原点に復活する。

 青澤は涼子の配牌をチラリと見て(ほう、ドラ対子のある断么九系の配牌か。確かにこれなら親満をアガれる可能性が充分ある。しかし代走にさせるとリーチも鳴きも出来ないから難しくさせるな)と思い。

「いいや、とりあえずゆっくりトイレ行ってくるから普通にやっててくれ。帰って来た時入れそうな点数なら替わるよ」と言い残しトイレに行った。

 賢い選択だ。これなら涼子は全力で打てるので復活する可能性は高くなったし、復活してなくてもそれはそれで交代しなければいいだけのこと。

 青澤は自分が有利になる選択をすることに非常に長けていた。

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